マネーフォワード クラウド勤怠 調査レポート

開発元: 株式会社マネーフォワード
カテゴリ: 勤怠管理

多様な働き方に対応し、勤怠管理から給与計算までをシームレスに連携するクラウド型勤怠管理システム。

総合評価
82点
基準点70点からの評価
オープンソース
非公式・商用
無料プラン
なし
最低価格
月額2,480円〜
対象ユーザー
中小企業成長企業MFシリーズ利用者
更新頻度
不定期
🆕 最新情報: 2026年1月時点で目立った機能追加情報はなし

📋 評価の詳細

👍 加点項目

  • +8 マネーフォワードの他サービスとの連携が強力で、バックオフィス業務全体を効率化できる
  • +5 UIが直感的で使いやすく、ITに不慣れな従業員でも導入しやすい
  • +3 多様な働き方(フレックス、裁量労働制など)に標準で対応できる

👎 減点項目

  • -2 競合と比較して、生体認証など打刻方法の種類が少ない
  • -2 多機能なため初期設定がやや煩雑に感じられる場合がある
総評: MFクラウドシリーズ利用企業に最適で、UIも良いが、打刻方法のバリエーションは競合に譲る。

マネーフォワード クラウド勤怠 調査レポート

1. 基本情報

  • ツール名: マネーフォワード クラウド勤怠
  • ツールの読み方: マネーフォワード クラウドキンタイ
  • 開発元: 株式会社マネーフォワード
  • 公式サイト: https://biz.moneyforward.com/attendance/
  • 関連リンク:
  • カテゴリ: 勤怠管理
  • 概要: 多様な働き方に対応し、日々の打刻から休暇管理、給与計算連携までを自動化するクラウド型勤怠管理システム。特にマネーフォワード クラウドシリーズ(給与、会計、経費など)とのシームレスな連携に強みを持ち、バックオフィス業務全体の効率化を実現します。

2. 目的と主な利用シーン

  • 解決する課題:
    • 紙やExcelによる勤怠管理の非効率性と集計ミスの削減
    • 働き方改革関連法などの法改正への対応漏れ防止
    • 勤怠データから給与計算への転記作業の手間とミスの解消
  • 想定利用者: 中小企業から中堅・大企業までの人事労務担当者、経営者、および全従業員。
  • 利用シーン:
    • PC、スマートフォン、ICカードによる日々の出退勤打刻
    • 残業、休暇、休日出勤などの各種申請と承認のオンラインワークフロー
    • リアルタイムでの労働時間把握と、36協定などの法令遵守状況の確認
    • マネーフォワード クラウド給与と連携した、ワンクリックでの給与計算処理

3. 主要機能

  • 多様な打刻方法: PC(ブラウザ)、スマートフォンアプリ(GPS対応)、ICカード(PaSoRi, ピットタッチ)など、場所や業務形態に合わせた打刻が可能。
  • リアルタイム勤怠管理: 従業員の勤務状況をリアルタイムで可視化し、打刻漏れや残業時間を自動で集計。
  • ワークフロー申請・承認: 残業、休暇、休日出勤などの申請・承認をクラウド上で完結。ステータス管理も容易。
  • 有給休暇管理: 年次有給休暇の自動付与、取得状況、残日数管理、取得義務化への対応アラート。
  • アラート機能: 36協定の時間外労働の上限超過、連続勤務などを検知し、管理者や従業員にメール等で通知。
  • シフト管理: 柔軟なシフトパターン作成に対応し、日別・月別でのシフト作成と予実管理が可能。
  • 他サービス連携: マネーフォワード クラウド給与、会計、経費などのサービスとシームレスに連携し、マスタデータや勤怠実績を共有。

4. 開始手順・セットアップ

  • 前提条件:
    • インターネット接続環境(PCまたはスマートフォン)
    • マネーフォワード クラウドのビジネスアカウント作成
  • 導入手順:
    1. 公式サイトよりアカウント登録(無料トライアルあり)。
    2. 事業所設定(就業規則、締め日、休日設定など)を行う。
    3. 従業員をメール招待し、従業員情報を登録。
    4. 従業員各自で打刻テストを実施し、運用開始。
  • 初期設定:
    • 就業規則の設定: 所定労働時間、休憩時間、残業ルールなどを自社の規定に合わせて設定。
    • 打刻方法の選定: 従業員の働き方に合わせて、Web打刻、アプリ打刻、ICカード打刻などを設定。

5. 特徴・強み (Pros)

  • MFクラウド製品との強力な連携: 勤怠データを給与計算や会計へ1クリックで連携でき、転記ミスをなくしバックオフィス業務全体を大幅に効率化できる点が最大の強み。
  • 優れたUI/UX: シンプルでモダンなデザインのインターフェースを採用しており、マニュアルなしでも直感的に操作できるため、従業員の定着が早い。
  • 柔軟な勤務形態への対応: フレックスタイム制、裁量労働制、変形労働時間制など、現代の多様な働き方に標準機能で対応している。
  • 法令遵守の徹底: 労働基準法などの法改正に迅速に対応し、36協定アラートなどでコンプライアンスリスクを低減できる。

6. 弱み・注意点 (Cons)

  • 打刻方法の選択肢: 競合製品(KING OF TIMEなど)に見られる生体認証(指紋、顔認証)や、Slack等のチャットツールからの直接打刻には標準対応していない。
  • 初期設定の工数: 機能が豊富でカスタマイズ性が高い反面、自社の複雑な就業規則をシステムに反映させるための初期設定にはある程度の知識と工数が必要。
  • 単体でのコスト: 勤怠管理単体で見ると、機能特化型の競合ツールよりも割高になるケースがある(セット利用で真価を発揮するため)。
  • 日本語対応: UI、サポートともに日本語に完全対応しているが、多言語対応(英語UIなど)は限定的。

7. 料金プラン

プラン名 料金 主な特徴
スモールビジネス 月額4,480円(3名まで) 従業員3名まで。勤怠管理を含む5つの基本サービスが利用可能。
ビジネス 月額6,480円(5名まで)+ 300円/人 従業員50名まで。6名以上は従量課金。勤怠管理を含む7つの基本サービスが利用可能。
IPO準備・中堅〜上場企業向け 要問い合わせ 51名以上。内部統制に対応した機能や専任サポートを提供。
  • 課金体系: 基本料金+ユーザー数に応じた従量課金(ビジネスプラン以上)。勤怠管理単体ではなく、MFクラウドシリーズとしての契約となる。
  • 無料トライアル: 有り(1か月間、ビジネスプランの全機能を利用可能)。

8. 導入実績・事例

  • 導入企業: 業種・規模を問わず、IT、小売、製造、サービス業など数多くの企業で導入。特にMFクラウドシリーズを利用する企業での採用が多い。
  • 導入事例:
    • 紙のタイムカードからの移行で、毎月の勤怠集計作業を20時間から1時間に短縮。
    • リアルタイムでの労働時間可視化により、部門ごとの残業時間の偏りを早期に発見・是正。
  • 対象業界: 全ての業界。特にバックオフィスのDXを推進したい中小〜中堅企業。

9. サポート体制

  • ドキュメント: 公式サポートサイトに、画像付きで詳細な操作マニュアル、動画ガイド、FAQが充実している。
  • コミュニティ: 公式のユーザーコミュニティは存在しない。
  • 公式サポート: メール、チャットでの問い合わせに無料で対応。有料で専任担当者による導入支援サービスも提供している。

10. エコシステムと連携

10.1 API・外部サービス連携

  • API: 勤怠管理機能に特化した公開APIの提供状況は公式サイト上で明示されていない(要問い合わせ)。
  • 外部サービス連携:
    • マネーフォワード クラウドシリーズ: 給与、会計、経費、社会保険、マイナンバーなどと強力に連携。
    • その他: CSVインポート/エクスポート機能を通じて、他社の給与計算ソフト等ともデータ連携は可能。

10.2 技術スタックとの相性

技術スタック 相性 メリット・推奨理由 懸念点・注意点
MFクラウドシリーズ データ連携が自動化され、マスタ管理も一元化できる シリーズへのロックインが発生する
他社給与ソフト CSV連携によりデータ移行は可能 APIによるリアルタイム連携は難しい場合がある

11. セキュリティとコンプライアンス

  • 認証: 2段階認証、IPアドレス制限、SSO(SAML認証)に対応し、不正アクセスを防止。
  • データ管理: 通信はすべてSSL暗号化。データは日本国内の信頼性が高いデータセンターで保管され、日次バックアップを実施。
  • 準拠規格: SOC1 Type2 および SOC2 Type2 報告書を受領しており、財務報告に係る内部統制の有効性が評価されている。ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)にも登録済み。

12. 操作性 (UI/UX) と学習コスト

  • UI/UX: 「迷わない」をコンセプトにしたシンプルでモダンなUIが特徴。直感的に操作できるため、ITツールへの抵抗感が少ない。
  • 学習コスト: 一般従業員の打刻や申請操作は非常に簡単で、教育コストは低い。管理者設定については機能が多いため、サポートサイトや動画を活用した学習が必要。

13. ベストプラクティス

  • 効果的な活用法 (Modern Practices):
    • MFクラウド給与とのセット運用: 勤怠データをそのまま給与計算に流し込むことで、毎月の締め作業を劇的に効率化する。
    • アラート機能の活用: 36協定超過の予兆をアラートで検知し、月末に慌てることなく労務管理を行う。
    • ワークフローの徹底: 口頭での申請を廃止し、全てシステム上で完結させることで履歴を残し、「言った言わない」のトラブルを防ぐ。
  • 陥りやすい罠 (Antipatterns):
    • 独自ルールへの固執: 自社の特殊すぎる独自ルールを無理やりシステムに当てはめようとして設定が複雑化する(標準機能に合わせてルールを見直すのがベター)。
    • 打刻修正の放置: 打刻漏れや修正申請を月末まで溜め込むと、締め日の承認作業がパンクする(日々、または週次での承認を推奨)。

14. ユーザーの声(レビュー分析)

  • 調査対象: ITreview (2026年1月時点)
  • 総合評価: 3.9 / 5.0 (レビュー数: 270件以上)
  • ポジティブな評価:
    • 「画面が見やすく、説明書なしでも直感的に使える」
    • 「給与計算ソフトへの連携ボタン一つで完了するのが本当に便利」
    • 「サポートのチャットレスポンスが早く、解決までスムーズだった」
  • ネガティブな評価 / 改善要望:
    • 「初期設定の項目が多く、どこを設定すれば良いか迷うことがあった」
    • 「打刻修正のたびに申請フローを回すのが面倒に感じる」
    • 「特殊なシフトパターンなど、細かい設定ができない場合がある」
  • 特徴的なユースケース:
    • リモートワーク環境下でのGPS打刻により、不正打刻を抑制しつつ正確な労働時間を把握。
    • 複数拠点を持つ飲食チェーンでのシフト一元管理と人件費の予実管理。

15. 直近半年のアップデート情報

公式サイト上では、機能アップデートに関する詳細なリリースノートは一般公開されていない(ログイン後の画面等で通知される形式)。ただし、法改正対応や細かなUI改善は随時実施されている。(2026年1月時点)

16. 類似ツールとの比較

16.1 機能比較表 (星取表)

機能カテゴリ 機能項目 本ツール KING OF TIME ジョブカン勤怠管理 freee人事労務
基本機能 打刻方法
PC/スマホ/IC

生体認証など多数

LINE/Slack等も

標準的
連携 給与連携
MF給与と最強

API連携多数

主要ソフト対応

freeeと一体
拡張性 API公開
要問い合わせ

非公開だが連携多

公開APIあり

公開APIあり
非機能要件 コスト
シリーズ契約前提

単価安い

機能選択式

セットプラン
UI/UX 操作性
モダンで直感的

やや古め

シンプル

モダン

16.2 詳細比較

ツール名 特徴 強み 弱み 選択肢となるケース
本ツール MFクラウド製品群との強力な連携 バックオフィス業務全体を効率化できる、優れたUI 打刻方法が限定的、単体利用では割高感あり マネーフォワードの他サービスを導入済み、または導入予定の企業
KING OF TIME 業界トップシェア、機能の網羅性 生体認証など多彩な打刻方法、詳細なカスタマイズ性 多機能ゆえに設定が複雑、UIがやや古い 独自の就業規則が多く、複雑な勤怠管理が必要な企業
ジョブカン勤怠管理 機能を選択して導入できる柔軟性 必要な機能だけを低コストで利用開始できる 全機能を利用すると割高になる可能性がある スモールスタートで、将来的に機能拡張を検討している企業
freee人事労務 freee会計とのシームレスな連携 freee製品で統一された操作性、シンプルなUI 勤怠管理単体の機能は競合より少ない freee会計を既に利用しており、シンプルな勤怠管理を求めている企業

17. 総評

  • 総合的な評価: マネーフォワード クラウド勤怠は、単なる勤怠管理ツールではなく、バックオフィス業務全体のDXを推進するプラットフォームの一部として評価すべきサービスである。特に、既にマネーフォワードの会計や給与サービスを利用している企業にとっては、データ連携の容易さとUIの統一感から、間違いなく第一選択肢となる。直感的なUIは全従業員がスムーズに利用できるため、導入のハードルは低い。
  • 推奨されるチームやプロジェクト: 従業員数が数名から数百名規模で、バックオフィス業務の効率化を経営課題としている成長企業や中小企業に最適。特に、マネーフォワードシリーズで業務基盤を統一しようとしている企業には強く推奨される。
  • 選択時のポイント: 選択の最大のポイントは、「エコシステム」である。勤怠管理単体での機能(打刻の多様性など)を最優先する場合はKING OF TIMEなどが優位だが、給与計算や会計まで含めた業務フロー全体の最適化を目指すならば、マネーフォワード クラウド勤怠が最も高いROI(投資対効果)をもたらすだろう。