KING OF TIME 調査レポート

開発元: 株式会社ヒューマンテクノロジーズ
カテゴリ: 勤怠管理

市場シェアNo.1を誇るクラウド型勤怠管理システム。多彩な打刻方法と柔軟な設定で、あらゆる業種・規模の企業に対応。

総合評価
86点
基準点70点からの評価
オープンソース
非公式・商用
無料プラン
なし
最低価格
¥300/月
対象ユーザー
中小企業大企業多拠点・多店舗
更新頻度
🆕 最新情報: 2026年1月に人事労務機能の改修を予定

📋 評価の詳細

👍 加点項目

  • +8 機能が非常に豊富で、あらゆる業種・就業規則に対応できるカスタマイズ性を持つ
  • +5 市場シェアNo.1という圧倒的な導入実績と信頼性
  • +5 初期費用0円・月額300円で全機能が使える高いコストパフォーマンス
  • +3 無料のサポート体制(チャット、メール、電話)が充実している

👎 減点項目

  • -3 多機能な反面、初期設定が複雑で学習コストがかかる
  • -2 管理画面のUI/UXがやや古く、直感的でないという意見がある
総評: 圧倒的な実績と機能網羅性を誇る、コストパフォーマンスに優れた勤怠管理の王道ツール

KING OF TIME 調査レポート

1. 基本情報

  • ツール名: KING OF TIME
  • ツールの読み方: キングオブタイム
  • 開発元: 株式会社ヒューマンテクノロジーズ
  • 公式サイト: https://www.kingoftime.jp/
  • 関連リンク:
  • カテゴリ: 勤怠管理
  • 概要: クラウド型勤怠管理システムとして市場シェアNo.1を誇るSaaS。PC、モバイル、ICカード、生体認証など業界最多クラスの打刻方法に対応し、複雑なシフトや残業、休暇管理を柔軟に一元化。あらゆる業種・規模の企業の勤怠管理を効率化する。

2. 目的と主な利用シーン

  • 解決する課題: 紙のタイムカードやExcelでの勤怠管理に伴う集計作業の負担、入力ミスや不正打刻といった課題を解決し、正確かつ効率的な労務管理を実現する。
  • 想定利用者: 人事・労務担当者、店舗管理者、経営者
  • 利用シーン:
    • 多様な働き方(テレワーク、フレックスタイム、多拠点勤務)に対応した勤怠管理
    • 複雑なシフト制度を持つ小売業や飲食業でのシフト作成・管理
    • 働き方改革関連法に準拠した残業時間や有給休暇の管理
    • 主要な給与計算システムとの連携による給与計算業務の自動化

3. 主要機能

  • 多彩な打刻方法: PC、モバイル(GPS)、ICカード、指紋・指静脈・顔認証などの生体認証、入退室管理システム連携など、業界最多クラスの18種類の打刻手段を提供。
  • シフト・スケジュール管理: 複雑なシフトパターンに対応したスケジュール作成、人件費の概算管理、ヘルプ勤務など柔軟な人員配置が可能。
  • 残業・休暇管理: 36協定に対応した残業時間の上限設定やアラート機能、有給休暇の自動付与、取得義務の管理など、コンプライアンスを遵守した労務管理を実現。
  • ワークフロー申請・承認: 打刻修正、残業、休暇などの申請・承認プロセスを電子化し、ペーパーレス化を促進。
  • データ出力・連携: 勤務データをCSVやPDFで出力可能。主要な給与計算ソフト(給与奉行、弥生給与など)とのAPI連携に標準対応。
  • 多言語・海外対応: 日本語・英語表示に対応し、海外のタイムゾーン設定も可能なため、グローバルな勤怠管理が可能。

4. 開始手順・セットアップ

  • 前提条件:
    • インターネットに接続できるPCまたはスマートフォン
    • 管理者アカウントの作成
  • インストール/導入:
    • クラウドサービス(SaaS)のため、サーバー構築やソフトウェアのインストールは不要。
    • 公式サイトの申し込みフォームからアカウントを開設。
  • 初期設定:
    1. 企業情報・就業規則の設定: 締め日、所定労働時間、残業ルールなどを登録。
    2. 拠点・所属の設定: 支店や店舗、部署の階層構造を設定。
    3. 従業員登録: CSVインポートまたは手入力で従業員情報を登録。
  • クイックスタート:
    • 打刻テスト: 登録した従業員アカウントでPCまたはスマホから「出勤」「退勤」を打刻し、管理画面で反映を確認する。

5. 特徴・強み (Pros)

  • 圧倒的な市場シェアと導入実績: 導入企業数64,000社以上、利用者数420万人以上(2025年時点)という実績が信頼性の高さを証明している。
  • 高いコストパフォーマンス: 初期費用0円、1ユーザー月額300円という低価格で、勤怠管理、人事労務、データ分析などの全機能が利用可能。
  • 豊富な機能とカスタマイズ性: 長年の運用で蓄積された豊富な機能と詳細な設定項目により、企業独自の複雑な就業規則にも柔軟に対応できる。
  • 業界・業種を問わない対応力: 小売、飲食、医療、建設など、あらゆる業種に特化した導入事例が豊富にあり、それぞれの業界特有の課題に対応できるノウハウを持つ。

6. 弱み・注意点 (Cons)

  • 多機能ゆえの複雑さ: 機能が豊富な反面、設定項目が多く、導入初期に自社の運用に合わせた設定を完了するまでに学習コストがかかる可能性がある。
  • UI/UXの改善の余地: 一部のユーザーからは、管理画面のUIがやや古く、直感的でないという声が見られる。多機能であるがゆえにメニュー構造が複雑に感じられる場合がある。
  • 日本語対応: 日本市場に特化しているため、サポートやドキュメントは日本語が中心。海外での利用では言語の壁が生じる可能性がある。
  • 外部レビューの少なさ: 日本国内での利用が中心のため、G2やCapterraといったグローバルなレビューサイトでの評価が少なく、海外での客観的な評価を確認しにくい。

7. 料金プラン

プラン名 料金 主な特徴
基本プラン ¥300/月 初期費用0円。勤怠管理、人事労務、データ分析など全機能が利用可能。
オプション 要問い合わせ 電子契約サービスなど、追加機能が利用可能。
  • 課金体系: ユーザー単位(打刻があった人数のみ課金される従量制の側面もある)
  • 無料トライアル: 30日間の無料体験が可能。サポートも無料で利用でき、本番環境と同じ全機能を試すことができる。

8. 導入実績・事例

  • 導入企業: 東京ガスグループ、日本女子大学、川崎フロンターレ、サマンサタバサ、ユナイテッド・シネマなど。
  • 導入事例:
    • 日本パーキング株式会社: 残業時間の集計作業が数日からほぼゼロになった。
    • 株式会社ファクトリージャパングループ: 約1,500名の勤怠データ出力が数秒で完了し、事務作業が1/3に削減された。
  • 対象業界: 小売、飲食、医療、IT、製造、建設など、多岐にわたる。

9. サポート体制

  • ドキュメント: オンラインヘルプに豊富なFAQやマニュアルを完備。
  • コミュニティ: 公式のユーザーコミュニティはなし。
  • 公式サポート: チャット、メール、予約制電話サポートを標準で無料提供。有償の導入支援サービスもあり。

10. エコシステムと連携

10.1 API・外部サービス連携

  • API: 勤怠データや従業員情報の取得・更新が可能なWeb APIを提供。自社システムとの連携や独自の集計ツール作成に利用可能。
  • 外部サービス連携:
    • 給与計算: マネーフォワード クラウド給与, freee人事労務, 給与奉行クラウド, 弥生給与など。
    • 人事労務: SmartHR(ID連携含む), オフィスステーションなど。
    • 入退室管理: Akerun, Safie Entrance2など。
    • その他: LINE WORKS, Slack, Microsoft Teams(打刻連携)。

10.2 技術スタックとの相性

技術スタック 相性 メリット・推奨理由 懸念点・注意点
Python Requestsライブラリ等でAPIを容易に操作可能。データ分析や自動化に適する。 APIのレートリミットに注意が必要。
Google Apps Script (GAS) Google Sheetsと連携し、勤怠データの自動レポート作成などが容易。 実行時間の制限に注意。
Node.js 非同期処理で大量のデータを扱うバッチ処理に向いている。 公式SDKは提供されていないため、HTTPリクエストの実装が必要。

11. セキュリティとコンプライアンス

  • 認証: ID/パスワード認証に加え、2段階認証、IPアドレス制限、生体認証(指紋、顔など)に対応。
  • データ管理: データは国内のデータセンターで厳重に管理され、SSL/TLSで暗号化通信を実施。バックアップも定期的に行われている。
  • 準拠規格: ISMS (ISO/IEC 27001) 認証取得。プライバシーマーク取得。電子帳簿保存法対応。

12. 操作性 (UI/UX) と学習コスト

  • UI/UX: 従業員画面は打刻ボタンが大きくシンプルで使いやすいが、管理者画面は機能の多さゆえに情報量が多く、設定項目を探すのに手間取ることがある。
  • 学習コスト: 導入初期の設定(就業規則の反映など)には専門的な知識や学習が必要。ただし、無料サポートを活用することでスムーズな導入が可能。

13. ベストプラクティス

  • 効果的な活用法 (Modern Practices):
    • 生体認証の活用: 指紋や顔認証を導入することで、本人確認を厳格化し、代理打刻(不正打刻)を完全に防止する。
    • APIによる自動化: 給与計算システムとのAPI連携を構築し、勤怠締め作業から給与明細発行までをワンクリックで完了させるパイプラインを構築する。
    • LINE/Slack打刻: 従業員が日常的に利用するチャットツールでの打刻を許可し、打刻漏れを防ぐ。
  • 陥りやすい罠 (Antipatterns):
    • 複雑すぎる独自ルールの適用: システムの標準機能で対応しきれない複雑な就業規則を無理に設定しようとすると、運用負荷が高まる。システムに合わせて規則を簡素化することも検討すべき。
    • 管理者権限の過剰付与: 多くのスタッフに管理者権限を与えすぎると、設定の意図しない変更やデータ改ざんのリスクが高まる。

14. ユーザーの声(レビュー分析)

  • 調査対象: ITreview (2026年1月時点)
  • 総合評価: 4.1 / 5.0
  • ポジティブな評価:
    • 「生体認証の種類が豊富で、現場に合わせて選べるのが良い」
    • 「サポートが手厚く、チャットですぐに疑問が解決する」
    • 「変形労働制など複雑なシフトにも対応でき、Excel管理から解放された」
  • ネガティブな評価 / 改善要望:
    • 「管理者画面のUIが古く、どこに何があるか分かりにくい」
    • 「設定項目が多すぎて、最初はマニュアルを見ないと設定できない」
    • 「スマホアプリの動作がたまに重くなる」
  • 特徴的なユースケース:
    • 建設現場での顔認証打刻による本人確認と出面管理の効率化。

15. 直近半年のアップデート情報

  • 2026-01-20: 「KING OF TIME 人事労務」にて、健康保険証廃止に伴う仕様変更などの機能改修をリリース予定。 (出典: 公式ニュース)
  • 2025-12-05: クラウド人事労務ソフト「SmartHR」のID管理機能とのAPI連携を開始。 (出典: 公式ニュース)
  • 2025-11-25: 中途採用支援サービス「ミイダス」へ「KING OF TIME 勤怠管理」のOEM提供を開始。 (出典: 公式ニュース)
  • 2025-11-14: 高精度顔認証ソリューション「Face勤怠」とのAPI連携を開始。 (出典: 公式ニュース)
  • 2025-08-01: 「KING OF TIME 給与」において、定額減税に対応した機能改修を実施。

16. 類似ツールとの比較

16.1 機能比較表 (星取表)

機能カテゴリ 機能項目 KING OF TIME ジョブカン勤怠管理 マネーフォワード クラウド勤怠 freee人事労務
基本機能 打刻方法
生体認証等18種

LINE/Slack等豊富

PC/スマホ/IC

PC/スマホ中心
カテゴリ特定 複雑なシフト管理
非常に柔軟

標準対応

対応可能

シンプル向け
エンタープライズ サポート体制
全プラン無料

無料サポート充実

メール/チャット

プランによる
非機能要件 UI/UX
やや古い

シンプル

直感的

統合的

16.2 詳細比較

ツール名 特徴 強み 弱み 選択肢となるケース
KING OF TIME 勤怠管理の王道。圧倒的な機能と実績。 どのような複雑な就業規則にも対応できるカスタマイズ性と、豊富な生体認証打刻。 UIが古く、設定が複雑で学習コストが高い。 複雑なシフトや独自の就業規則を持つ企業。生体認証で厳格な管理をしたい場合。
ジョブカン勤怠管理 機能選択式の柔軟なプラン。 必要な機能だけを選んで低コストで導入可能。サポートも手厚い。 フル機能を使うとKING OF TIMEより高くなる場合がある。 スモールスタートしたい企業や、コストを最適化したい場合。
マネーフォワード クラウド勤怠 MFクラウドシリーズ連携。 給与・会計とのシームレスなデータ連携。UIがモダンで使いやすい。 勤怠単体の機能(打刻種別など)は専業ツールに劣る。 既にマネーフォワードシリーズを利用しており、バックオフィスの統合を重視する場合。
freee人事労務 会計・給与一体型。 勤怠から給与計算、会計までが一つのデータベースで完結する。 勤怠管理の細かい設定や変則的な運用には不向き。 freee会計を利用中のスモールビジネスや、事務作業を極限まで減らしたい場合。

17. 総評

  • 総合的な評価: KING OF TIMEは、日本の勤怠管理システムにおける「デファクトスタンダード」としての地位を確立している。その最大の価値は「対応できない就業規則はほぼない」と言われるほどの機能網羅性とカスタマイズ性にある。UIの古さは否めないが、実務における安定性と信頼性は群を抜いている。
  • 推奨されるチームやプロジェクト: 従業員数が多く管理が煩雑な企業、多店舗展開する小売・飲食業、または製造業や医療機関など、特殊な勤務形態や厳格な本人確認(生体認証)を必要とする現場に強く推奨される。
  • 選択時のポイント: 「とにかく自社の今の就業規則をそのままシステム化したい」という要望にはKING OF TIMEが最も確実な答えとなる。一方で、バックオフィス全体の連携やUIの使いやすさを最優先する場合は、マネーフォワードやfreeeなどのERP型ソリューションと比較検討すべきである。