ジョブカン勤怠管理 調査レポート

開発元: 株式会社DONUTS
カテゴリ: 勤怠管理

必要な機能を自由に組み合わせて利用できる、導入実績30万社超のクラウド勤怠管理システム

総合評価
78点
基準点70点からの評価
オープンソース
非公式・商用
無料プラン
あり
最低価格
¥200/月
対象ユーザー
中小企業スタートアップ多様な働き方の企業
更新頻度
🆕 最新情報: 2025年に工数管理プランをリニューアルし、分析機能を強化

📋 評価の詳細

👍 加点項目

  • +5 必要な機能だけを選べる柔軟な料金体系(¥200/月〜)
  • +5 シリーズ累計30万社以上の圧倒的な導入実績と信頼性
  • +3 無料プランがあり、電話・チャットサポートも充実

👎 減点項目

  • -3 管理者画面の機能が多く、設定が複雑になりがち
  • -2 工数管理プランのリニューアルに伴い、一部機能で移行の手間が発生
総評: コストパフォーマンスと機能のバランスが良く、初めてのシステム導入から大規模運用まで幅広く対応可能

ジョブカン勤怠管理 調査レポート

1. 基本情報

  • ツール名: ジョブカン勤怠管理
  • ツールの読み方: ジョブカンキンムカンリ
  • 開発元: 株式会社DONUTS
  • 公式サイト: https://jobcan.ne.jp/
  • 関連リンク:
  • カテゴリ: 勤怠管理
  • 概要: 出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の4つの機能から必要なものを自由に組み合わせて利用できるクラウド勤怠管理システム。シリーズ累計導入社数は30万社を超え、業界トップクラスの実績を持つ。

2. 目的と主な利用シーン

  • 解決する課題: タイムカードの集計の手間、シフト作成の煩雑さ、休暇管理のミス、多様な働き方(テレワーク、フレックス等)への対応コストを削減する。
  • 想定利用者: 全業種・全規模の企業の人事労務担当者、現場管理者。特にコストを抑えてスモールスタートしたい企業や、複雑なシフト管理が必要なサービス業に適している。
  • 利用シーン:
    • オフィス、店舗、リモートワークなど、場所を問わない出退勤打刻
    • LINEやSlackを使ったチャットツールからの打刻
    • 複雑なシフトパターンの作成と、スタッフからの希望シフト収集
    • プロジェクトごとの工数入力と原価管理(工数管理プラン)

3. 主要機能

  • 出勤管理: ICカード、指静脈認証、GPS、LINE/Slack、PC/スマホなど多彩な打刻方法に対応。リアルタイムで勤務状況を可視化。
  • シフト管理: スタッフからの希望シフトをスマホで収集し、管理画面で調整・作成。人員不足のアラート機能なども搭載。
  • 休暇・申請管理: 有給休暇の自動付与、残日数管理、各種申請(残業、休日出勤など)のワークフロー化を実現。
  • 工数管理: プロジェクトやタスクごとの工数を記録し、業務内容を可視化。2025年のリニューアルでグラフ表示などの分析機能が強化された。
  • アラート機能: 36協定超過や打刻漏れなどを自動検知し、管理者や本人にメールで通知。
  • データ出力: 給与計算ソフト向けのCSVデータ出力に対応。主要なソフト(マネーフォワード、freee、弥生給与など)のフォーマットを標準装備。

4. 開始手順・セットアップ

  • 前提条件:
    • Webブラウザ(Google Chrome推奨)
    • アカウント作成(メールアドレスが必要)
  • 導入の流れ:
    1. 公式サイトから「無料お試し」に申し込む(30日間全機能利用可能)。
    2. アカウント発行後、初期設定ウィザードに従って就業規則やスタッフ情報を登録。
    3. テスト打刻を行い、運用開始。
  • 初期設定:
    • 基本設定(締め日、就業規則など)
    • スタッフ登録(CSV一括登録も可能)
    • 打刻方法の選定と設定
  • クイックスタート:
    • 管理画面にログインし、「スタッフ登録」から自分を登録して、PCブラウザまたはスマホアプリで打刻を試すのが最も手軽なスタート方法。

5. 特徴・強み (Pros)

  • 必要な機能だけ選べる料金体系: 出勤管理、シフト管理などの機能ごとに課金されるため、不要なコストを抑えられる(最低利用料金あり)。
  • 豊富な打刻方法: ICカード、生体認証、チャットツール、GPSなど、現場の状況に合わせて最適な打刻方法を選択できる。
  • 強力なシフト管理機能: 勤怠管理システムの中でも特にシフト管理に強く、変形労働制や複雑なシフトパターンにも柔軟に対応可能。
  • 充実したサポート体制: メール、チャット、電話でのサポートが無料プランの一部を除き提供されており、導入時の不明点を解消しやすい。

6. 弱み・注意点 (Cons)

  • 管理者画面の複雑さ: 機能が豊富である反面、設定項目が多岐にわたり、初めての管理者にはUIが少し複雑に感じられる場合がある。
  • 工数管理プランの移行: 2025年のリニューアルに伴い、旧プランから新プランへの移行において一部手動対応が必要な場合がある。
  • 無料プランの制限: 無料プランではスタッフ数が10名までに制限され、API連携やチャットサポートが利用できない。
  • 多言語対応の限界: 基本的に日本語ベースであり、グローバル対応については確認が必要(一部英語対応あり)。

7. 料金プラン

プラン名 料金(1ユーザー/月) 主な特徴
無料プラン 無料 スタッフ10名まで、データ保存30日、一部機能制限あり。
有料プラン(1機能) ¥200 必要な機能を1つ選択(例:出勤管理のみ)。
有料プラン(2機能) ¥300 必要な機能を2つ選択(例:出勤管理+シフト管理)。
有料プラン(3機能) ¥400 必要な機能を3つ選択。
有料プラン(4機能) ¥500 全機能(出勤、シフト、休暇・申請、工数)を利用。
  • 課金体系: 登録ユーザー数 × 機能数に応じた単価。
  • 最低利用料金: 月額2,000円(税抜)。ユーザー数が少なくても最低2,000円は発生する点に注意。
  • 無料トライアル: 30日間、機能制限なしで利用可能。トライアル終了後に自動で無料プランへ移行。

8. 導入実績・事例

  • 導入企業: サイバーエージェント、DMM.com、すかいらーくホールディングス、Chatworkなど。
  • 導入事例:
    • 飲食チェーンでの複雑なシフト管理と人件費の予実管理を実現。
    • スタートアップでの急激な人員増加に対応し、バックオフィス業務を効率化。
  • 対象業界: 飲食、小売、医療・介護、ITなど、幅広い業界で利用されている。特にシフト管理が必要な業種での評価が高い。

9. サポート体制

  • ドキュメント: オンラインヘルプ(Zendesk)が充実しており、機能ごとのマニュアルやFAQが整備されている。
  • コミュニティ: 公式なユーザーコミュニティは特に見当たらない。
  • 公式サポート:
    • メール・チャット・電話サポートあり(平日)。
    • 有料プランおよび無料トライアル期間中は全てのサポートを利用可能。
    • 無料プランではチャットサポート利用不可。

10. エコシステムと連携

10.1 API・外部サービス連携

  • API: 従業員情報や勤怠データの取得・更新が可能なAPIを提供。ただし無料プランでは利用不可。
  • 外部サービス連携:
    • 給与計算: ジョブカン給与計算, マネーフォワード クラウド給与, freee人事労務, 給与奉行クラウド, Cells給与 など
    • コミュニケーション: Slack, LINE, WORKS(LINE WORKS)
    • その他: SmartHR(人事労務), Payme(給与前払い), Akerun(入退室管理)

10.2 技術スタックとの相性

SaaS製品のため、ユーザー側の技術スタックには依存しないが、API連携を行う場合の相性を示す。

技術スタック 相性 メリット・推奨理由 懸念点・注意点
Python / Node.js等 標準的なREST APIが提供されているため、バッチ処理等での連携が容易。 SDKは公式には提供されていないため、API仕様書に沿った実装が必要。
Spreadsheet / Excel CSV入出力機能が強力で、手動連携やマクロによる連携がしやすい。 APIを使わない場合、手動でのインポート/エクスポート作業が発生する。

11. セキュリティとコンプライアンス

  • 認証: Google Workspace連携、SSO(SAML認証)に対応(プランによる場合あり)。IPアドレス制限も可能。
  • データ管理: データは国内のデータセンターで厳重に管理され、SSL暗号化通信を採用。
  • 準拠規格: ISO 27001 (ISMS) 認証取得。プライバシーマーク取得。

12. 操作性 (UI/UX) と学習コスト

  • UI/UX: エンドユーザー(従業員)向けの打刻画面や申請画面はシンプルで使いやすい。一方、管理者画面は機能が多いため情報量が多く、設定箇所を探すのに手間取ることがある。
  • 学習コスト: 従業員はマニュアルなしでも直感的に使えるレベル。管理者は初期設定の概念理解(特に変形労働制などの複雑な設定)に多少の学習時間を要するが、サポートを利用すればスムーズに進められる。

13. ベストプラクティス

  • 効果的な活用法:
    • スモールスタート: まずは「出勤管理」のみで導入し、運用が定着してから「シフト管理」や「工数管理」を追加することで、現場の混乱を避けられる。
    • LINE/Slack打刻: 日常的に使っているチャットツールでの打刻を推奨することで、打刻忘れを防ぐ。
  • 陥りやすい罠:
    • 最低利用料金の見落とし: ユーザー数が数名の小規模オフィスの場合、単価計算では安く見えても月額2,000円の最低料金がかかることを忘れないようにする。
    • 工数管理の複雑化: 工数項目を細かく設定しすぎると入力負荷が高まり、形骸化する恐れがある。まずは大枠のプロジェクト単位から始めるのが推奨される。

14. ユーザーの声(レビュー分析)

  • 調査対象: ITreview, App Store, Google Play
  • 総合評価: 4.0〜4.2 / 5.0 (サイトにより異なるが概ね高評価)
  • ポジティブな評価:
    • 「機能単位で契約できるので無駄なコストがかからないのが良い」
    • 「サポートのレスポンスが早く、電話でも丁寧に教えてくれる」
    • 「シフト作成機能が使いやすく、ヘルプ勤務の調整も楽になった」
  • ネガティブな評価 / 改善要望:
    • 「管理者画面が少し古臭く、メニューが多すぎて迷う」
    • 「スマホアプリの動作がたまに重くなることがある」
    • 「GPS打刻の精度が環境によってばらつく」

15. 直近半年のアップデート情報

  • 2025-01: 工数管理プランのリニューアル
    • 工数実績のグラフ表示(円グラフ・棒グラフ)に対応し、分析機能が強化された。
    • プロジェクト・タスク作成の概念が「工数分類」「工数項目」に変更され、より柔軟な設定が可能に。
    • グループ管理者の権限設定が細分化された。
  • 2024-XX: その他、細かなUI改善や不具合修正が継続的に行われている。

(出典: ジョブカン ヘルプセンター)

16. 類似ツールとの比較

16.1 機能比較表 (星取表)

機能カテゴリ 機能項目 ジョブカン勤怠管理 KING OF TIME マネーフォワード クラウド勤怠 freee勤怠管理Plus
基本機能 打刻方法
LINE/Slack等多彩

生体認証・独自端末が豊富

標準的

標準的
シフト管理 シフト作成
柔軟で高機能

標準的

簡易的

標準的
コスト 最低価格
¥200〜/機能選択可

¥300/ユーザー

基本料金が必要

¥300〜
連携 給与連携
主要ソフト網羅

CSV連携中心

シリーズ連携強力

freee連携強力

16.2 詳細比較

ツール名 特徴 強み 弱み 選択肢となるケース
ジョブカン勤怠管理 機能選択式の柔軟な料金体系 コストパフォーマンスとシフト管理機能の強さ。LINE/Slack打刻。 管理者画面のUIがやや煩雑。 コストを抑えたい企業、シフト管理が重要なサービス業、柔軟な打刻方法を求める企業。
KING OF TIME 勤怠管理の老舗市場シェアNo.1 圧倒的な機能網羅性と安定性。独自の打刻端末。 UIがやや古く感じる場合がある。 厳密な勤怠管理が求められる中堅〜大企業。製造業など専用端末が必要な現場。
マネーフォワード クラウド勤怠 マネーフォワードシリーズとの連携 給与計算・経費精算とのシームレスなデータ連携。 単体での機能(特にシフト管理)は他社に劣る場合がある。 既にマネーフォワードシリーズを利用している企業。バックオフィス全体を統一したい場合。
freee勤怠管理Plus freee人事労務との強力な連携 freeeのエコシステム内でのスムーズな運用。 freee以外の給与ソフトとの連携はCSVベースになる。 freeeで会計・人事労務を統一している企業。スモールビジネスから中堅企業。

17. 総評

  • 総合的な評価: ジョブカン勤怠管理は、必要な機能を必要な分だけ契約できる「機能選択式」の料金体系が最大の特徴であり、コストパフォーマンスに優れている。機能面でもシフト管理や多様な打刻方法など、現場のニーズを広くカバーしており、導入実績30万社という数字がその汎用性の高さを裏付けている。管理者画面の複雑さはあるものの、充実したサポート体制がそれを補っている。
  • 推奨されるチームやプロジェクト:
    • 飲食・小売・サービス業: パート・アルバイトが多く、複雑なシフト管理が必要な現場。
    • スタートアップ・中小企業: 初期コストを抑えつつ、成長に合わせて機能を拡張したい企業。
    • リモートワーク導入企業: LINEやSlackなど、手軽な打刻手段を従業員に提供したい場合。
  • 選択時のポイント: バックオフィス業務全体(給与・経費など)を同一ベンダーで統一して自動化レベルを極限まで高めたい場合は、マネーフォワードやfreeeが優先されるかもしれない。しかし、勤怠管理単体としての機能性(特にシフト管理や打刻の柔軟性)とコストのバランスを最重視するならば、ジョブカン勤怠管理は間違いなく第一候補となるツールである。