ワスレナイ 調査レポート

開発元: 株式会社SHIFT
カテゴリ: 💼 ビジネス/業務ツール

企業のSaaS利用状況を可視化し、コスト削減とセキュリティ強化を支援するSaaS管理プラットフォーム。

総合評価
80点
基準点70点からの評価
オープンソース
非公式・商用
無料プラン
あり
最低価格
無料
対象ユーザー
情シス経営企画スタートアップ
更新頻度
中
🆕 最新情報: 生成AI管理機能およびAIエージェント機能を追加

📋 評価の詳細

👍 加点項目

  • +5 基本機能が永年無料で利用できる
  • +5 株式会社SHIFTによる運営で信頼性が高い
総評: コストをかけずにSaaS管理を始めたい企業に最適。運用代行オプションも充実している。

ワスレナイ 調査レポート

1. 基本情報

  • ツール名: ワスレナイ
  • ツールの読み方: ワスレナイ
  • 開発元: 株式会社SHIFT
  • 公式サイト: https://lp.wasurenai.jp/
  • 関連リンク:
  • カテゴリ: その他
  • 概要: 企業のSaaS利用状況を可視化し、コスト削減とセキュリティ強化を支援するSaaS管理プラットフォーム。利用料無料(フリープラン)でSaaS管理の課題を解決する。

2. 目的と主な利用シーン

  • 解決する課題: SaaS管理台帳(Excelなど)の更新工数と抜け漏れ、退職者のアカウント削除忘れによるコストの無駄、シャドーIT(未許可SaaS)の利用によるセキュリティリスク
  • 想定利用者: 情報システム部門(情シス)、コーポレートIT、経営企画
  • 利用シーン:
    • SaaSアカウントの棚卸し作業の自動化
    • 不要な有料アカウントの検知と解約によるコスト削減
    • 退職時のアカウント削除漏れチェック

3. 主要機能

  • アカウント自動検知・可視化: 連携したSaaSのアカウント情報を自動で取得し、誰が何を使っているかを一覧化。
  • コスト分析: 各SaaSの利用料金や無駄なアカウント(未利用アカウント)を可視化し、削減可能なコストを算出。
  • シャドーIT検知: 許可されていないSaaSの利用を検知し、セキュリティリスクを低減。
  • 退職者アラート: 退職済み社員のアカウントが残っている場合にアラートを表示。
  • CSVインポート: 自動連携に対応していないSaaSも、CSVインポートで一元管理可能。
  • 自動処理: 入社によるアカウント作成や退社による削除など、定常的に発生する作業を自動処理。
  • AIエージェント機能: AIエージェントがハードウェア管理やメンバー管理を自動化。

4. 動作原理・システム構成

  • アーキテクチャ: クラウド完結型SaaS(SaaS管理プラットフォーム)
  • 主要コンポーネントとデータフロー:
    • ユーザーはWebブラウザからワスレナイの管理画面(ダッシュボード)にアクセスする。
    • ワスレナイのバックエンドは、連携設定された各SaaS(Google Workspace, Microsoft 365, Slack等)のAPIと定期的に通信し、アカウント情報、利用状況、課金データなどを自動で取得・同期する。
    • 取得したデータは統合データベースに保存され、ダッシュボード上で利用状況やコストの可視化、不要アカウントの抽出、シャドーITの検知などに利用される。
    • AIエージェントやAI利用コスト管理機能では、各SaaSの利用ログやコスト情報をAIモデルが分析し、コスト削減の提案やチャットを通じた自動化操作(プロビジョニング等)を提供する。
    • システムのバックエンドは詳細非公開であるが、外部SaaSのAPI連携を中核としたデータアグリゲーションと分析エンジンを備えている。
graph TD
    User((ユーザー\nブラウザ)) -->|ログイン/操作| Wasurenai[ワスレナイ\nプラットフォーム]

    subgraph Wasurenai[ワスレナイ プラットフォーム]
        Dashboard[ダッシュボード\nUI] --> Backend[バックエンド\nAPIサーバー]
        Backend --> DB[(統合\nデータベース)]
        Backend --> AIAgent[AIエージェント\n分析エンジン]
        AIAgent --> DB
    end

    Backend <-->|API同期\nアカウント/ログ取得| SaaS_A[Google Workspace]
    Backend <-->|API同期\nアカウント/ログ取得| SaaS_B[Microsoft 365]
    Backend <-->|API同期\nアカウント/ログ取得| SaaS_C[Slack / 他SaaS]
  • 特筆すべき要素技術:
    • 各種SaaSのAPI連携による自動データ同期
    • AIエージェントを通じた自然言語指示によるプロビジョニング操作代行機能
    • ブラウザ拡張機能を用いたシャドーAI(未承認AI)の利用検知

5. 開始手順・セットアップ

  • 前提条件:
    • 企業ドメインのメールアドレスが必要
    • アカウント作成が必要
  • インストール/導入:

    # クラウド型(SaaS)のためインストールは不要。公式サイトから申し込みを行う。
    
  • 初期設定:
    • アカウント発行後、管理画面にログインし、管理したいSaaS(Google Workspace, Slack, Microsoft 365など)とAPI連携設定を行う。
  • クイックスタート:
    • 主要なグループウェアを連携するだけで、即座にアカウント状況が可視化される。

6. 特徴・強み (Pros)

  • 永年無料の基本プランがあり、初期費用・月額費用ともに無料で利用可能
  • ソフトウェアテスト大手のSHIFTが運営しており、ISMS認証取得などセキュリティ面で安心感がある
  • AIエージェント機能や生成AI管理機能など、最新技術を積極的に取り入れている

7. 弱み・注意点 (Cons)

  • グローバルな大手SMP(SaaS管理プラットフォーム)と比較すると、API連携できるSaaS数は順次拡大中のフェーズ
  • 高度なプロビジョニング自動化はオプションや手動設定が必要な場合がある
  • 完全な日本語対応だが、グローバル展開を前提とする企業には対応言語に制限がある可能性がある

8. 料金プラン

プラン名 料金 主な特徴
フリープラン 無料 SaaS一元管理、コスト可視化、退職者検知など基本機能が無制限で利用可能
SaaS管理代行 10,000円/月〜 アカウント発行・削除、権限変更などの運用作業を代行
運用サポート 要見積もり 導入時の初期設定や運用ルールの策定を支援
  • 課金体系: 基本機能は無料。代行サービスやサポートは有料オプション。
  • 無料トライアル: 基本プラン自体が無料のため、期限なく試用・本運用が可能。

9. 導入実績・事例

  • 導入企業: (公式サイトにて複数の導入事例・ご提案事例が紹介されているが、具体的な企業名は要確認)
  • 導入事例: 新卒や中途採用のアカウント払い出し作業の大幅削減、棚卸し作業のゼロ化などの効果が報告されている。
  • 対象業界: スタートアップから上場企業まで幅広い規模・業種の情シス・バックオフィス部門。

10. サポート体制

  • ドキュメント: Web上のユーザーポータル(マニュアル)が公開されている。
  • コミュニティ: 公式コミュニティは見当たらない。
  • 公式サポート: 問い合わせフォームを通じたサポートを提供。導入時のオンボーディングも実施。

11. エコシステムと連携

11.1 API・外部サービス連携

  • API: 連携SaaSのAPIを利用して情報を取得する。
  • 外部サービス連携: Google Workspace, Microsoft 365, Slack, Chatwork, Notion, Salesforce, Miro, SmartHR, KING OF TIMEなど多数

11.2 技術スタックとの相性

技術スタック 相性 メリット・推奨理由 懸念点・注意点
Google Workspace ◎ アカウント情報を自動同期可能 特になし
Microsoft 365 ◎ アカウント情報を自動同期可能 特になし
SmartHR ◎ 人事DBとして連携し退職者情報を自動反映 特になし

12. セキュリティとコンプライアンス

  • 認証: 管理画面へのログイン認証、多要素認証に対応
  • データ管理: 情報は暗号化して保護・保存
  • 準拠規格: ISMS (ISO/IEC 27001) 認証を取得

13. 操作性 (UI/UX) と学習コスト

  • UI/UX: シンプルなダッシュボードでSaaSごとの利用状況やコストを直感的に把握できる
  • 学習コスト: 日本語UIで操作が簡単なため学習コストは低く、Excel管理からスムーズに移行可能

14. ベストプラクティス

  • 効果的な活用法 (Modern Practices):
    • 全てのSaaSを連携させて、まずは現状の無駄を可視化する。
    • 情シスのリソースが不足している場合はSaaS管理代行サービスを活用する。
  • 陥りやすい罠 (Antipatterns):
    • 連携設定を怠り、シャドーITを見逃してしまうこと。

15. ユーザーの声(レビュー分析)

  • 調査対象: G2, Capterra, ITreview
  • 総合評価: G2、Capterra、ITreviewにレビューの登録なし。
  • ポジティブな評価:
    • (公式サイト事例より) 作業時間が半分以下になり余裕ができた。
    • (公式サイト事例より) 操作が簡単で迷うことなくすぐに使えた。
    • (公式サイト事例より) ムダの削減で浮いた予算を有効活用できた。
  • ネガティブな評価 / 改善要望:
    • (公式サイト事例より) 改善要望が実際に実装されて驚いたという声があり、開発がアクティブであることが窺える。
  • 特徴的なユースケース:
    • (公式サイト事例より) 年次のアカウント棚卸しにかかっていた180分を0分に削減したケースなど。

16. 直近半年のアップデート情報

  • 2026-08-27: AI利用コスト通知機能が登場。社内で利用している生成AIツールの利用料金・コスト推移の可視化と自動通知が可能に。
  • 2026-06-01: AIエージェント機能が追加され、ハードウェア管理やメンバー管理の一部がチャット形式で自動化。
  • 2026-04-01: 連携対応SaaS(Notion, Miro, SmartHR等)を継続的に拡大。

(出典: ワスレナイ blog )

17. 類似ツールとの比較

17.1 機能比較表 (星取表)

機能カテゴリ 機能項目 ワスレナイ ナクサナイ 一般的な有料SMP Excel管理
基本機能 SaaSアカウント管理 ◎
API連携等で自動検知
△
登録は可能だが自動検知なし
◎
多数のSaaS対応
×
手動入力
基本機能 資産管理(物理) ×
SaaSに特化
◎
QRコード棚卸し等に対応
×
SaaS特化が多い
◯
汎用的に可能
カテゴリ特定 コスト可視化 ◎
無料で利用可能
△
コスト特化ではない
◎
高度な分析
◯
手動計算
カテゴリ特定 AI連携機能 ◎
AIエージェント機能・生成AI管理
×
現状機能なし
◯
ツールによる
×
不可
エンタープライズ アウトソース (BPO) ◎
安価なオプションあり
-
特になし
△
高額な場合が多い
×
不可

17.2 詳細比較

ツール名 特徴 強み 弱み 選択肢となるケース
ワスレナイ SaaS利用状況の可視化 無料で導入可能。AIエージェント機能や生成AI管理機能も 物理資産の管理には不向き コストをかけずにSaaS管理やAIコスト管理を始めたい場合
ナクサナイ 物理資産と契約の一元管理 完全無料。スマホアプリで棚卸しが簡単 自動化(APIプロビジョニング等)には不向き オフィス備品やリース契約をExcel管理から移行したい場合
一般的な有料SMP 高機能統合管理 自動化機能が豊富で海外SaaS対応多数 ランニングコストがかかる 数百人規模でグローバルなSaaS利用が多い場合
Excel / Google Sheets 手動管理 追加コストなし。柔軟 更新の手間。情報の陳腐化、属人化 SaaS利用数が極めて少ない小規模チーム

18. 総評

  • 総合的な評価:
    • 無料で本格的なSaaS管理が始められる強力なツール。生成AI管理やAIエージェントなど最新機能も追加されており、Excelからの脱却を目指す企業にとって非常に魅力的である。
  • 推奨されるチームやプロジェクト:
    • 情報システム部門の人手が不足しているスタートアップや中小企業。コスト削減を課題とするバックオフィス。
  • 選択時のポイント:
    • 非常に高度な自動プロビジョニングが必要な場合は有料ツールの検討が必要だが、現状把握とコスト適正化を目的とするならワスレナイは最適な第一歩となる。