ワスレナイ 調査レポート
1. 基本情報
- ツール名: ワスレナイ
- ツールの読み方: ワスレナイ
- 開発元: 株式会社SHIFT
- 公式サイト: https://lp.wasurenai.jp/
- 関連リンク:
- ドキュメント: https://manual.wasurenai.jp/
- 運営会社: 株式会社SHIFT
- カテゴリ: SaaS管理 / IT資産管理
- 概要: 企業のSaaS利用状況を可視化し、コスト削減とセキュリティ強化を支援するSaaS管理プラットフォーム。利用料無料(フリープラン)でSaaS管理の課題を解決する。
2. 目的と主な利用シーン
- 解決する課題:
- SaaS管理台帳(Excelなど)の更新工数と抜け漏れ
- 退職者のアカウント削除忘れによるコストの無駄
- シャドーIT(未許可SaaS)の利用によるセキュリティリスク
- 想定利用者: 情報システム部門(情シス)、コーポレートIT、経営企画
- 利用シーン:
- SaaSアカウントの棚卸し作業の自動化
- 不要な有料アカウントの検知と解約によるコスト削減
- 退職時のアカウント削除漏れチェック
3. 主要機能
- アカウント自動検知・可視化: 連携したSaaSのアカウント情報を自動で取得し、誰が何を使っているかを一覧化。
- コスト分析: 各SaaSの利用料金や無駄なアカウント(未利用アカウント)を可視化し、削減可能なコストを算出。
- シャドーIT検知: 許可されていないSaaSの利用を検知し、セキュリティリスクを低減(※詳細な検知方法は要確認だが、一般的にブラウザ拡張や会計連携などが用いられることが多い)。
- 退職者アラート: 退職済み社員のアカウントが残っている場合にアラートを表示。
- CSVインポート: 自動連携に対応していないSaaSも、CSVインポートで一元管理可能。
4. 開始手順・セットアップ
- 前提条件:
- 企業ドメインのメールアドレス
- インストール/導入:
- クラウド型(SaaS)のためインストール不要。公式サイトの「無料ではじめる」ボタンから申し込み。
- 初期設定:
- アカウント発行後、管理画面にログイン。
- 管理したいSaaS(Google Workspace, Slack, Microsoft 365など)とAPI連携設定を行う。
- 必要に応じて従業員情報を登録(SmartHRなど人事DBとの連携も可)。
- クイックスタート:
- 主要なグループウェア(Google/Microsoft)を連携するだけで、即座にアカウント状況が可視化される。
5. 特徴・強み (Pros)
- 永年無料の基本プラン: アカウント管理、コスト可視化などの基本機能が初期費用・月額費用ともに無料で利用可能。
- SHIFTグループの信頼性: ソフトウェアテスト大手のSHIFTが運営しており、セキュリティや品質面での安心感がある。
- 充実したBPOオプション: 管理作業自体をアウトソースしたい場合、有料の「SaaS管理代行サービス」を利用できる。
6. 弱み・注意点 (Cons)
- 自動連携数の拡大: 海外の大手SMPと比較すると、標準対応しているSaaS数は順次拡大中というフェーズ(ただしCSVでカバー可能)。
- 高度な自動化: ワークフローによる入退社時の自動プロビジョニング(アカウント自動作成・削除)などの高度な自動化機能については、BPOでの対応が主となる場合がある。
7. 料金プラン
| プラン名 | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| フリープラン | 無料 | SaaS一元管理、コスト可視化、退職者検知など基本機能が無制限で利用可能 |
| SaaS管理代行 | 月額10,000円〜 | アカウント発行・削除、権限変更などの運用作業を代行 |
| 運用サポート | 要見積もり | 導入時の初期設定や運用ルールの策定を支援 |
- 課金体系: 基本機能は無料。代行サービスやサポートオプションは有料。
- 無料トライアル: 基本プラン自体が無料のため、期限なく試用・本運用が可能。
8. 導入実績・事例
- 導入企業: 様々な業種の企業で導入が進んでいる。
- 導入事例: 公式サイトにて複数の事例が紹介されている。
- 対象業界: スタートアップから上場企業まで幅広い規模・業種。
9. サポート体制
- ドキュメント: ユーザーポータル(マニュアル)が公開されている。
- コミュニティ: 特に公開されたコミュニティは見当たらない。
- 公式サポート: 問い合わせフォーム、および有料オプションでの手厚いサポートを提供。
10. エコシステムと連携
10.1 API・外部サービス連携
- API: 連携SaaSのAPIを利用して情報を取得する。
- 外部サービス連携:
- グループウェア: Microsoft 365, Google Workspace
- コミュニケーション: Slack, Chatwork, Zoom, Line Works
- 業務ツール: Notion, Salesforce, Box, Dropbox, Asana, Backlog, Miro
- バックオフィス: SmartHR, freee, KING OF TIME, Sansan
10.2 技術スタックとの相性
SaaS管理ツールのため、技術スタックとの直接的な相性よりも、利用しているSaaSラインナップとの適合性が重要となる。
| 利用サービス | 相性 | メリット |
|---|---|---|
| Google Workspace / Microsoft 365 | ◎ | 基盤となるアカウント情報を自動同期可能 |
| SmartHR | ◎ | 人事データベースとして連携し、退職者情報を自動反映 |
| 国内SaaS (Chatwork, Sansan等) | ◎ | 国産ツールのため、国内主要SaaSへの対応が手厚い |
11. セキュリティとコンプライアンス
- 認証: 管理画面へのログイン認証。
- データ管理: 運営元の株式会社SHIFTはプライバシーマーク、ISMS (ISO27001) 認証を取得済み。
- 準拠規格: ISMS, Pマーク。
12. 操作性 (UI/UX) と学習コスト
- UI/UX: シンプルなダッシュボード形式で、SaaSごとの利用状況やコストがグラフで確認できる。
- 学習コスト: 機能がシンプルで日本語UIのため、学習コストは非常に低い。Excel管理からの移行もスムーズ。
13. ベストプラクティス
- 効果的な活用法 (Modern Practices):
- まずは可視化: 全てのSaaSを連携・登録し、現状の「ムダ」を可視化することから始める。
- BPOの活用: 情シスのリソースが不足している場合は、安価な管理代行プランを利用してノンコア業務を手放す。
- 陥りやすい罠 (Antipatterns):
- 連携漏れ: シャドーIT検知のためにも、可能な限り多くのSaaSを登録することが重要。
14. ユーザーの声(レビュー分析)
- 調査対象: 公式サイトおよび一般的なWeb評判
- 総合評価: (公開されたスコアなし)
- ポジティブな評価:
- 「完全無料でここまでの管理ができるのは驚き」
- 「Excel管理から脱却でき、棚卸しが楽になった」
- ネガティブな評価 / 改善要望:
- (特になし。無料ツールのため不満の声は少ない傾向)
15. 直近半年のアップデート情報
- 継続的: 連携対応SaaSの順次追加・拡大。
- 2024年: SaaS管理代行サービスの提供開始など、オプションサービスの拡充。
(出典: 公式サイト)
16. 類似ツールとの比較
16.1 機能比較表 (星取表)
| 機能カテゴリ | 機能項目 | ワスレナイ | Excel管理 | 一般的な有料SMP |
|---|---|---|---|---|
| コスト | 利用料金 | ◎ 無料 |
◎ 無料 |
△ 月額数万円〜 |
| 管理 | 自動可視化 | ◯ | × 手動入力 |
◎ 高度な分析 |
| 効率化 | 退職者検知 | ◯ | × | ◎ 即時アラート |
| 運用 | アウトソース | ◎ 安価なBPO有 |
× | △ 高額な場合が多い |
16.2 詳細比較
| ツール名 | 特徴 | 強み | 弱み | 選択肢となるケース |
|---|---|---|---|---|
| ワスレナイ | 無料の高機能管理ツール | コストゼロで導入可能、SHIFTの信頼性 | 自動化機能は有料SaaSに劣る場合がある | まずはコストをかけずに管理を始めたい場合 |
| Excel / Google Sheets | 手動管理 | 柔軟性が高い、追加コストなし | 更新の手間、属人化、陳腐化 | SaaS利用数が極めて少ない場合 |
| 有料SMP (Bundle, ジョーシス等) | 高機能統合管理 | プロビジョニング自動化など機能豊富 | ランニングコストがかかる | 数百人規模でSaaS利用数が多く、自動化が必須の場合 |
17. 総評
- 総合的な評価:
- 「無料でSaaS管理ができる」という点で非常にユニークかつ強力なポジションを確立している。機能も可視化・コスト管理・退職者検知と必要十分なものが揃っており、Excel管理からの脱却を目指す第一歩として最適。
- 推奨されるチームやプロジェクト:
- ひとり情シスや、バックオフィス担当者が兼務しているスタートアップ。
- コスト削減をミッションとしている経営企画部門。
- 選択時のポイント:
- 高度な自動化(APIによるアカウント自動発行など)まで求めるなら有料ツールも検討すべきだが、まずは「現状把握」と「棚卸し効率化」を目的とするならワスレナイがベストな選択肢となる。