Felo 調査レポート

開発元: Felo Inc.
カテゴリ: AI検索エンジン

Feloは、AI検索を中核に、無限キャンバス(LiveDoc)での情報整理、スライド作成、エージェント構築までを統合したAIワークスペースです。

総合評価
83点
基準点70点からの評価
オープンソース
非公式・商用
無料プラン
あり
最低価格
無料
対象ユーザー
リサーチャーコンテンツ制作者グローバルチーム
更新頻度
🆕 最新情報: 2026年1月にLiveDocのCanvas UIを刷新し自動イラスト生成機能を追加

📋 評価の詳細

👍 加点項目

  • +6 「検索→整理(Canvas)→生成(スライド)」のワークフローが単一ツールで完結し、生産性が非常に高い
  • +5 多言語検索・翻訳能力が極めて高く、海外情報の収集に強みを持つ
  • +4 MCP (Model Context Protocol) への対応やNotion連携など、エコシステムとの統合が進んでいる

👎 減点項目

  • -2 機能が急速に拡大しているため、初心者が全機能を使いこなすまでの学習コストが高い
総評: 単なる検索エンジンを超え、リサーチからアウトプットまでを一気通貫で支援する強力な統合プラットフォーム。

Felo 調査レポート

1. 基本情報

  • ツール名: Felo
  • ツールの読み方: フェロー
  • 開発元: Felo Inc.
  • 公式サイト: https://felo.ai
  • 関連リンク:
  • カテゴリ: AI検索エンジン
  • 概要: Feloは、高度なAI検索エンジンを基盤とし、収集した情報を整理するための無限キャンバス「LiveDoc」、プレゼンテーション資料を自動生成する「AI Slides」、タスク特化型の「AIエージェント」などを統合したAIワークスペースです。特に多言語対応に優れ、世界中の情報を母国語で検索・活用できます。

2. 目的と主な利用シーン

  • 解決する課題: 検索、情報整理、資料作成、翻訳といった分断されたタスクを統合し、リサーチからアウトプットまでのプロセスを効率化する。
  • 想定利用者:
    • 市場調査や競合分析を行うマーケター・コンサルタント
    • 海外の文献やニュースを調査する研究者・学生
    • 迅速にプレゼンテーション資料を作成したいビジネスパーソン
  • 利用シーン:
    • 海外市場のリサーチ: 日本語のクエリで海外の情報を検索し、自動翻訳された要約で内容を把握する。
    • 情報整理と共同編集: 検索結果やアップロードしたファイルを「LiveDoc」キャンバスに配置し、チームでブレインストーミングを行う。
    • 資料の自動生成: リサーチ結果やキャンバスの内容を基に、ワンクリックでPowerPoint形式のスライドを生成する。

3. 主要機能

  • AI検索 (Search): GPT-4oやClaude 3.5 Sonnetなどの最新モデルを選択でき、Web上の最新情報を基に回答を生成します。多言語検索に特化しており、言語の壁を越えた情報収集が可能です。
  • LiveDoc (Canvas): 無限のキャンバス上で、検索結果、メモ、画像、PDFなどを自由に配置・整理できるワークスペースです。リアルタイム共同編集や音声記録にも対応しています。
  • AI Slides: トピックやドキュメントから、デザインされたプレゼンテーション資料を自動生成します。ブランドテンプレートの適用やPowerPoint形式でのエクスポートが可能です。
  • AIエージェント: 特定のタスク(翻訳、要約、特定サイトの監視など)を実行するカスタムエージェントを作成・利用できます。
  • リサーチモード (Deep Reasoning): 複雑な問いに対して、ステップバイステップで推論を行い、深掘りした調査レポートを作成する機能です。
  • MCP連携: Model Context Protocolに対応し、Notionなどの外部ツールと連携してデータを操作できます。

4. 特徴・強み (Pros)

  • 検索から生成へのシームレスな連携: 検索して得た情報をキャンバスで整理し、そのままスライドやドキュメントとして出力できる一貫性が最大の強みです。
  • 圧倒的な多言語能力: 質問文の言語に関わらず、世界中のソースから情報を探し出し、自然な翻訳で提示するため、グローバルな情報収集における障壁がありません。
  • 進化の速さ: ほぼ毎週のように新機能が追加され、ユーザーのフィードバックを取り入れた改善が頻繁に行われています。

5. 弱み・注意点 (Cons)

  • 多機能ゆえの複雑さ: 検索、キャンバス、スライド、エージェントと機能が多岐にわたるため、単なる検索エンジンとして使うには機能過多に感じる場合があり、学習コストが必要です。
  • 生成コンテンツの精度: AIスライドなどの生成物は、あくまでドラフトレベルであり、実務でそのまま使える品質にするには手動での修正が必要です。
  • 情報の正確性: 他のAIツール同様、ハルシネーション(事実に基づかない生成)のリスクはゼロではないため、重要な意思決定にはソースの確認が必須です。

6. 料金プラン

プラン名 料金 主な特徴
Free Plan 無料 ・毎日200クレジット付与
・基本的な検索と生成機能の利用
Pro Plan $14.99/月 ・毎月15,000クレジット付与
・GPT-4o, Claude 3.5 Sonnet, o1などの高度なモデル利用
・リサーチモード、高度な画像生成へのアクセス
Enterprise 要問い合わせ ・SSO (シングルサインオン)
・IP制限、2要素認証
・クレジット消費管理ダッシュボード
  • 課金体系: クレジット制(検索、スライド生成、高度なモデル利用などで消費)
  • 無料トライアル: Freeプランが実質的な永続トライアルとして機能します。

7. 導入実績・事例

  • 導入企業: 公式サイト上で特定の企業名は大きく公開されていませんが、日本国内での利用者が急増しており、SNSやテック系メディアでの言及が多数あります。
  • 導入事例: スタートアップ企業での市場調査業務や、大学の研究室での文献調査ツールとして採用されているケースが報告されています。
  • 対象業界: 情報感度の高いIT業界、マーケティング、学術研究分野で特に利用が進んでいます。

8. サポート体制

  • ドキュメント: 公式ブログやヘルプセンターで機能解説が提供されています。
  • コミュニティ: Discordコミュニティが非常に活発で、開発者も参加してユーザーの質問に回答しています。X (Twitter) での情報発信も積極的です。
  • 公式サポート: メールサポートおよび公式サイト内のフィードバックフォームが利用可能です。

9. エコシステムと連携

9.1 API・外部サービス連携

  • API: 一般公開されたREST APIの情報は確認できませんが、MCP (Model Context Protocol) への対応を進めています。
  • 外部サービス連携:
    • Notion: MCPツールを通じてNotionのデータベースを検索・操作可能。
    • Canva: 生成したスライドをCanvaで編集するためのエクスポート連携(一部機能)。

9.2 技術スタックとの相性

Feloは主にエンドユーザー向けのSaaSですが、MCP対応により開発者向けの拡張性が確保されています。

技術スタック 相性 メリット・推奨理由 懸念点・注意点
MCP (Model Context Protocol) 公式にMCPサーバー/クライアントとしての連携を推進しており、カスタムツールの統合が容易。 まだ新しい規格であるため、周辺情報のキャッチアップが必要。

10. セキュリティとコンプライアンス

  • 認証: Google / Apple アカウントによるログインに対応。Enterprise版ではSSO (SAML) や2要素認証 (2FA) が利用可能です。
  • データ管理: ユーザーデータのプライバシーポリシーは公開されています。Enterprise版では第三者へのデータ共有を無効化する設定などが提供されています。
  • 準拠規格: 公式サイト上でISO27001やSOC2の取得に関する明記は確認できませんでした。

11. 操作性 (UI/UX) と学習コスト

  • UI/UX: 検索画面はシンプルですが、LiveDoc (Canvas) は高機能なホワイトボードツールのようなUIで、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作が可能です。
  • 学習コスト: 「検索するだけ」ならゼロに近いですが、キャンバス機能やエージェント作成を使いこなすには、チュートリアルや公式ブログでの学習が必要です。

12. ベストプラクティス

  • 効果的な活用法 (Modern Practices):
    • 「リサーチモード」の活用: 表面的な回答だけでなく、複数のソースを突き合わせて深掘りしたい場合は、必ずリサーチモードを使用する。
    • Canvasでの情報集約: 複数の検索クエリの結果を一つのCanvasに集め、AIにそれらを総合して要約・分析させることで、多角的な視点を得る。
  • 陥りやすい罠 (Antipatterns):
    • スライドのそのまま利用: AI生成スライドは構成案として優れていますが、細部のテキストやデザインは必ず人間がレビュー・修正する前提で使うべきです。
    • クレジットの無駄遣い: Proモデル(o1など)はクレジット消費が大きいため、単純な事実確認には軽量モデルを使用するなど、使い分けが推奨されます。

13. ユーザーの声(レビュー分析)

  • 調査対象: X (Twitter), Discordコミュニティ, ブログ記事
  • 総合評価: 日本のユーザーを中心に、多言語検索とスライド生成の利便性が高く評価されています。
  • ポジティブな評価:
    • 「英語の論文やニュースを検索しても、完璧な日本語で要約してくれるのでリサーチ時間が半減した」
    • 「検索結果からそのままパワポが作れるのが魔法のよう」
    • 「Canvas機能で思考の整理と検索が同時にできるのが新しい体験」
  • ネガティブな評価 / 改善要望:
    • 「機能が増えすぎてUIが少し複雑になってきた」
    • 「たまに引用元がリンク切れだったり、関係ないページだったりすることがある」
  • 特徴的なユースケース:
    • 海外テックニュースの速報記事を作成するための一次情報収集。
    • 社内勉強会用のスライド資料を、関連トピックの検索から10分で作成する。

14. 直近半年のアップデート情報

  • 2026-01-21: LiveDocのCanvas UI刷新、自動イラスト生成機能の追加。
  • 2025-12-29: Canvasでのリアルタイム音声記録と画像翻訳機能の追加。
  • 2025-12-22: 企業向け機能(データ共有無効化など)の強化、Agent機能の改善。
  • 2025-11-24: 画像生成モデル「Nano Banana Pro」の追加。
  • 2025-10-20: 「無限キャンバスワークスペース (LiveDoc)」の正式ローンチ。
  • 2025-08-11: ProプランへのGPT-5モデル追加(※モデル名は提供元の発表に依存)。
  • 2025-07-08: 「Felo Create」としてスライド・Webページ生成機能を正式ローンチ。

(出典: Felo Release updates)

15. 類似ツールとの比較

15.1 機能比較表 (星取表)

機能カテゴリ 機能項目 Felo Perplexity Genspark iAsk
検索 出典付き回答
多言語に強い

精度・信頼性高い

エージェントが検索

簡潔・高速
生成 スライド/資料
PPT/PDF生成

テキスト中心

Sparkpages生成

テキスト中心
整理 キャンバス/UI
無限キャンバス

コレクション機能

ページ形式
×
非対応
拡張性 エージェント/API
MCP対応

API提供

マルチエージェント
×
非対応

15.2 詳細比較

ツール名 特徴 強み 弱み 選択肢となるケース
Felo 検索+キャンバス+生成の統合ワークスペース 多言語リサーチ能力と、検索結果からの直接的な資料生成(スライド等)。 機能が多く複雑。単純な検索だけならオーバースペック。 リサーチ結果をまとめて資料化するまでをワンストップで行いたい場合。
Perplexity 高精度な対話型AI検索エンジン 情報の信頼性と検索精度の高さ。シンプルなUI。 コンテンツ生成機能(スライド等)は弱い。 正確な情報を素早く見つけたい、純粋な検索用途の場合。
Genspark マルチエージェント生成プラットフォーム エージェントが自律的にリサーチ・執筆を行い、SEO記事などを作成。 検索エンジンというよりはコンテンツ生成ツールに近い。 ブログ記事やレポートの作成を自動化したい場合。
iAsk シンプルさを追求したAI検索エンジン 非常に高速で、余計な機能がなく使いやすい。 機能が検索に特化しており、資料作成や整理はできない。 複雑な機能は不要で、とにかく早く答えを知りたい場合。

16. 総評

  • 総合的な評価: Feloは「調べる」だけでなく「形にする」ところまでをサポートする、次世代のナレッジワーク・プラットフォームへと進化しました。特にCanvas機能の実装により、断片的な情報の収集から体系的な知識の構築までをシームレスに行える点は、他のAI検索エンジンに対する大きな差別化要因となっています。
  • 推奨されるチームやプロジェクト: グローバルな市場動向を追うマーケティングチームや、新規事業のリサーチチームに最適です。また、リサーチ結果を頻繁にドキュメントやスライドにまとめる必要があるコンサルタントや企画職にも強く推奨されます。
  • 選択時のポイント: 「正確な答えが欲しいだけ」ならばPerplexityがシンプルですが、「答えを探し、整理し、資料としてアウトプットする」という一連の業務フロー全体を効率化したいのであれば、Feloが最も生産性を高める選択肢となります。