A "What If" Universe Where Zeon Won the One Year War
U.C.0079、シャアがガンダムを鹵獲したことで歴史は分岐。
この一点の変更がドミノの最初の一枚となり、アムロ・レイは歴史の表舞台から消え、最強の兵器はジオンの手に渡りました。
登場人物 | 正史の宇宙世紀 | 『GQuuuuuuX』の世界 |
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アムロ・レイ | ガンダムのパイロット | 歴史に登場せず |
シャア | アムロと相打ち後、消息不明 | 「赤いガンダム」で活躍後、消失 |
シャアは鹵獲機で活躍し、ジオンのMS技術が飛躍的に発展しました。
U.C.0080、連邦は降伏。一年戦争はジオンの勝利で終結しました。
終戦直前、シャアとガンダムが閃光と共に消失。戦後の世界に大きな謎を残します。
戦争は終わったものの、真の平和からは程遠い時代。鶴巻監督が描きたかったのは、いつ大きな戦争に発展するかわからない不安定な日常と、若者たちが抱える閉塞感でした。
ガンダムの生みの親。「新しい血を取り入れたい」とオファー。
『エヴァ』の制作陣。「自由にやってください」という言葉に応えました。
ガンダムの歴史上、前代未聞の共同製作が実現しました。
「ジオン勝利IF」という鶴巻監督の発想に庵野氏が反応。ファンが夢想するようなタブー破りのプロットを、凄まじい熱量で脚本化しました。
庵野脚本をまとめ上げ、能動的な主人公と「閉塞感からの脱却」という若者へのメッセージ、そして「本物か偽物か」という核心的なテーマを作品に込めました。
主人公マチュ達は「クランバトル」を利用して地球への逃亡を図ります。
しかし計画は裏切られ、本物のテロに巻き込まれます。仲間は消滅し、チームは崩壊。「戦争ごっこ」は終わりました。
その正体は、別宇宙から来たモビルアーマー「エルメス」であり、別世界のララァの意識が眠っていました。
キシリアが建造した戦略兵器。ゼクノヴァを人為的に発生させ、ジオン内戦の引き金を引きます。
全ての謎が明かされた時、ゼクノヴァの中から「正史のRX-78-2 ガンダム」が出現し、最後の敵として立ちはだかります。
世界の守護者(破壊者)。
ララァを悲劇から守るため、彼女が創った「夢の世界」を破壊し続ける宿命を背負っていました。
世界の肯定者。
「この世界であなたと出会えたことに意味がある」。決定論を否定し、未来を創造する意志を示します。
マチュの言葉はシュウジの心を動かし、彼は使命を放棄します。
ジークアクスが白いガンダムを破壊する象徴的なシーンは、新世代が自らの意志で、旧世代の物語(遺産)の重圧を乗り越えることを示しました。
本作はニュータイプの悲劇的決定論に対する明確な反論であり、未来への希望を提示して幕を閉じます。
『GQuuuuuuX』が拓いた、ガンダムの新たな可能性。